まずは今さらですが、福利厚生とは何なのか?
福利厚生の言葉の意味は、
「福利」=「幸福と利益」
「厚生」=「豊かな生活」
つまり、「仕事することにより得られる給与以外に、必要に応じて与えられる援助・サービスの仕組み」です。
例えば、社会保険や労働保険への加入や、有給休暇や福利厚生施設等も福利厚生の中に含まれることになります。
法律で実施を定められたもの
企業の任意で定めるもの
1人あたりどれくらいの福利厚生費がでているかご存知ですか?
右の表は、日本経済団体連合会が福利厚生状況を
各社へ調査した結果です。
この統計では現金給与額は587,658円でした。給与額の約5%が
福利厚生費として別に充当されているようです。
項目 | 金額(円) | 構成(%) | 前年度 増減率 |
---|---|---|---|
住宅関連 | 13,496 | 47.6 | ▲ 3.3 |
医療・健康 | 3,296 | 11.6 | 5.4 |
ライフサポート | 6,301 | 22.2 | 3.5 |
慶弔関係 | 924 | 3.3 | 3.7 |
文化・体育・レク | 2,240 | 7.9 | 0.7 |
共済会 | 293 | 1.0 | ▲ 4.9 |
福利厚生費代行 | 378 | 1.3 | 9.2 |
その他 | 1,427 | 5.0 | 6.7 |
合計 | 28,350 | 100.0 | 0.2 |
ひと昔前では企業の福利厚生といえば、社宅や慰安旅行などが一般的でした。しかし、時代は変わりました。失恋すると年齢に応じた日数の休暇が取れるHime&Companyの「失恋休暇」や、楽天の社内カフェテリア(朝食・昼食無料)、中には社員が夜な夜な集う「社内バー」まで設置している企業もあり、近ごろはユニークな福利厚生が話題です。
一方、アウトソーシング化も進んでいます。
カフェテリアプランとは、カフェテリア式の食堂のように、好きな(食べたい)ものを自分で選ぶのに似ているところから名前が付いた福利厚生制度です。福利厚生メニューの内、自分のポイント(付与金額)の範囲で、自分に必要なメニューを選択できます。
一律的な福利厚生制度においては、その福利厚生制度を利用できる人とそうでない人が発生し、不公平感が発生することがあります。(例えば、借上社宅制度において、一定額の賃貸料を補助する場合、持ち家の人や親元から通勤する人には、このメリットを享受できないなどといったこと)が、カフェテリアプランにおいては、これが解決できると考えられます。
キャリアアップの支援やプライベートタイムの充実を様々なメニューでサポートしてくれるのがいまどきの福利厚生。スキルアップを目的としたスクールの優待等、自分の目的や趣味にあった福利厚生のある会社を選ぶのも会社選びの必須ポイントとして定着してきています。
各会社で用意されているさまざまな福利厚生についても、サービスを受ける際に手続きや条件が複雑だったり、費用面でもくわしく記述されていないこともあります。事前に詳しい説明を受け、納得の上、充実した福利厚生サービスを受けるよう心がけましょう。
1 | 上司との人間関係 |
---|---|
2 | ルーチンワークで仕事に変化がない、つまらない |
3 | 福利厚生がきちんとしてない |
4 | 社長がワンマン |
5 | 給与が見合っていない |
6 | サービス残業がありすぎる |
7 | キャリアアップしたい |
8 | 勤務地までの距離に不満 |
9 | 社風が合わない |
10 | 昇進・評価制度に疑問がある |